大晦日に放送された笑ってはいけないアメリカンポリス24時で、最初の着替えで浜ちゃんはエディーマーフィーのマネで顔は黒塗りを行った。
これが黒人差別にあたるとなり、多くの著名人やメディアがこの問題を取り上げている。
たしかに アメリカ在住の私は見たときに少し違和感を感じたのだが、 私は子供のころから、このように顔を黒く塗って黒人になりすまし、笑いのネタをする、芸人は今までたくさんいた。
とくにエディーマーフィが演じる、ビバリーヒルズコップは世界中で大ヒットした映画でエディーマーフィはコミカルな刑事の演技で日本のお笑い芸人はマネをした人も多かったような記憶がある。
日本ずっと生活していて、日本でこの番組をみたら、今の私ほどは違和感を感じなかっただろう、 事実、大晦日にコタツに入りながらミカンを食べながら、お茶の間でこの番組を見ていた視聴者で違和感を感じた人は少ないと思う。
しかし、人種の坩堝と言われるアメリカに住んで、色々な人種との仕事や生活をしている私には違和感を感じた、 それはやはり環境の違いがそうさせるのだろう。
私の友人でニューヨーク生まれ、育ちの黒人がいる、 しかし彼は日本のゲームやアニメが好きで、大学でも日本語を専攻し、日本大学へ留学した、 2年前に日本の大学を卒業した後、日本で仕事を見つけ、今は東京に住んでいる。
彼は日本が大好きで、奥さんも日本で見つけてこれから先も日本で住んいきたいと言っているほどだ、 しかし彼はこの番組の浜ちゃんの黒塗りを見て非常に残念なコメントをフェイスブックで出している。
差別の意図はなかったかもしれないけど、大事なのは意図ではなく、効果なのだ。車を運転して誰かを轢いた時、「轢く意図はなかった」というのが言い訳にならないでしょ。
自分の肌の色が芸人の利益のため、そして日本人を笑わせるための道具になっていると思うと、悲しくてしょうがない。
たしかに、浜ちゃんもそして、 日本テレビも黒人差別への意図はなかったでしょう、 しかし友人が言うように意図ではなく効果。 そしてその効果は黒人である友人を傷つけた。 自分の肌の色がお笑いに利用され、金儲けの道具としているのは悲しいことだ。
もしアメリカでコメディアンが黄色人種の恰好をして日本のものまねでもしようなら、私は確かにアジア人が馬鹿にされたようで怒りを覚えるだろう、
昔 オードリーペップバーンの映画ティファニーで朝食での映画で日本人を白人が演じ、その容姿が出っ歯に眼鏡と低身長と日本人を馬鹿にしたような演技を行ったときは大きな人種差別的な問題になった、下記は写真
たしか日本人の私がみてかなりのステレオタイプであり悪意を感じる、違和感を感じ決して好感を持つことができない、 私の友人の言うように、映画という利益というため、自分の肌の色や日本人としてのアイディンティティを踏みつけられたような感じを受ける。
この俳優ルーニーはこの演技に対し負のスティグマはついて回り、俳優を続けるにあたりその演技に対する弁明をせざるを得なくなっているとしているように、当時でさえ人種差別の問題は深い。 今や時代はグローバル社会、 まして2020年には国際的な式典 東京オリンピックがある。
テレビ離れが進んできたとは言え、 まだまだテレビの影響は大きい、知らなかったから、 悪気はなかったからという事ではなく、 国際社会のルールを守り、そして国際感覚をつけた、番組作りに励んでもらいたいものである。
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