ジャマイカのボブスレーのチームが日本の下町ボブスレーを使用しないことになり、問題が発生しているが、日本のメディアではジャマイカ側が一方的に契約を破棄してきたために、 訴訟を起こして裁判で決着をつけて損害賠償を請求といっている
しかしながら、もし本当に東京都大田区の町工場からなる下町ボブスレーネットワークプロジェクトが訴訟を起こして裁判をした場合 ジャマイカの不当が認められ裁判に勝てる可能性はどれくらいあるのだろうか?
私は国際弁護士でもないし、このような国際ビジネスの案件を扱ったこともない、法律にはほぼ素人だが、今回の問題をいろいろと調べたり、資料や、ニュースを読んでいると下町ボブスレーネットワークプロジェクトが勝つのは厳しいのではないか? と思う、 もちろん惨敗もしないだろうが、ドロドロの泥試合になり、結局訴訟に勝ったとしても損害賠償でのメリットはあまりないように思える。
下町ボブスレーとジャマイカとの履歴
まずは、下町ボブスレーの問題はなんだったのだろうか? 契約を開始した時からの履歴を通してみてみたい。
まずこの下町ボブスレーネットワークプロジェクトは日本の下町の技術を世界にアピールするためにこのプロジェクトが2011年 9月にに始まった。
前回の冬季オリンピックであるソチが 2014年に行われるので、その時に合わせてソリを開発し日本チームに使用してもらおうとしていたが、 まだまだ下町ボブスレーのソリには問題点が多く日本チームは使用をしなかった。
そのため、今回の2018年の平昌オリンピックに向けて開発を続けてきた、 そして2015年に日本チームの使用するソリを決定するテストが行われたが、残念ながら、ドイツのソリにタイムで負けてしまう、 そのため日本のボブスレー連盟は正式に下町ボブスレーネットワークプロジェクトに不採用の連絡をしている。
2015年の時点でドイツのソリには劣っていたとみられる。
しかし、ジャマイカ日本大使が ジャマイカのボブスレー連盟に日本のボブスレーのアピールを行った、 なぜ日本大使が時期オリンピックボブスレーのソリのアピールや営業を行ったのかはわからないが、ここで政治的な絡みが見られるようになってきた。
そして翌2016年にはジャマイカで正式に下町ボブスレーのソリを採用となる。
昨年、2017年 11月の北米大会では銀メダルを取得して下町ボブスレーチームは一気に盛り上がります、しかしそこが下町ボブスレーの絶頂期でした。
翌月の12月の欧州遠征時にはドイツの輸送会社のストライキにより、ソリが届かなかった問題が発生、ジャマイカチームはそこでラトビア製のソリを使用します、もしそのラトビアでも結果が出せなかったら、下町ボブスレーソリには問題はなかったでしょう。
しかしながら結果はジャマイカでの女子の史上最高の記録を叩きだすのです、 そしてジャマイカはそのラトビアのソリを使って平昌オリンピック出場権まで取得しするほどの結果をだしました。
この結果により日本の下町ボブスレーの株が急落し始めていきます。
ジャマイカの言い分と下町ボブスレーの問題
今回の問題は大きく3つあると思います
- 欧州遠征時にソリが届かなかった
- ラトビアのBTC製のほうで早いタイムが出てしまった。
- ジャマイカと下町ボブスレープロジェクトチームの信頼関係は弱い
まず最初の届かなかった件ですが、 欧州遠征後、オリンピック出場を決めたジャマイカは下町ボブスレープロジェクト側から他社のボブスレーを使用したことをジャマイカのコーチに非難をしますが、 ソリが届かなったの下町ボブスレープロジェクトのせいではないとはいえ、 ソリが届かないと、ジャマイカの選手は滑ることができません。 そこでラトビアのBTC製を使用するしかなかったとあります、
下町プロジェクトのほうは、ドイツの輸送ストライキが発生していることはしっかりと情報収集していれば容易にわかったことです。 それによって、現地にプロジェクトの人間を送り込むか、ソリと一緒に現地入りすることができたはずです、
ラトビアのBTC製はすでにジャマイカカラーにペイントされ、強引な営業があったと非難しても、日本側の危機管理、問題解決力がなかったと考えられ、そこを突かれたのでしょうから言い訳にはなりません。
そして次は ラトビア製のソリで早いタイムが出てしまったことですが、 契約に下町ボブスレーのソリしか使用してはいけない事を書かれていなかったのでしょう。 そして下町プロジェクトのほうもはっきりとラトビア製のソリよりも早いタイムがでる事に改善をして最終的にラトビア製や他の会社とのコンペを行い 下町プロジェクトのソリが早いということを見せなければなりません。
そして、ジャマイカの選手と下町プロジェクトのメンバーとの信頼関係が弱いように思えます、 オリンピックのような競技が始まった場合、 プロジェクトはジャマイカのボブスレーの試合はもちろん練習にも常について、ソリの問題点や改善点をいかに早く見抜き、 修正を行い チーム一緒に一丸となりソリを開発していかなかればなりません。
しかしながら、選手にエンジニアが同行して現地でのチューニングや改善を行わず、モノを渡せば終わりのような関係ではチームとの信頼関係は強まらないと思うのです。
結論
上記の問題点から、選手もコーチも恐らくラトビアのBTC製のソリで結果を出したことと、安全性や色々と考慮して下町ボブスレーのソリを使用することを辞めたのだと思う。
たしかに契約はあるだろうが、ジャマイカもオリンピックに出た限りはやはりメダルを取りたいという気持ちが強いし、ジャマイカ国民の代表として出場しているため 少しでも勝てるソリを使うと言うことは当然だと言える。
スポーツをしていて、その道具を使えばわかると思うのだが、 やはり使ってみてやっぱりしっくりと来る道具というのがある、 イチローもバットをいつも同じ職人が使ったのを使用しているし、 錦織選手もテニスラケットは自分が使いやすいものを使用している。
ボブスレーも一緒でやはり選手が使ってみて、ラトビア製が速いし使いやすいと選手が思ったのではないだろうか?
たしかに契約した以上は使用するべきという言葉もある、 しかしながら上記に述べた通りオリンピックは契約を破棄してもメダルを取りに行きたいという強い思いががる、 そのメダルを取りに言いたいという気持ちにこたえられなかった日本の下町ボブスレーの負けである。
契約にはどのようなことが書かれているのかわからないが、 日本的な問題が生じた場合は双方信頼関係をもって協議するなって文が入っていた場合、 相手側の言い分である下町ボブスレーのソリを使ってはオリンピックで勝つことはできないと判断したという言い分に勝つことはできないだろう。
まして下町ボブスレーのソリにんはオリンピックの規約違反となる恐れがある可能性もあった。
日本の技術は私も非常に高いと思うが、ボブスレーなどのを作っている欧州の老舗企業とはまだまだ歴史も経験も浅い、 しかしそれにも関わらず、チームと一緒にオリンピックを勝とうとする思いがたりなかったとのいうのが問題だと思う。
今回はその事を反省しエンジニアは平昌へ飛び、ジャマイカチームへお詫びをして、今後チームに今から張り付き、改善点や選手の意見を聞いて、4年後の2022年 冬季 北京オリンピックに向けて精進するべきだと 思う、 裁判なんぞしている暇があれば、技術改善のために時間を費やしてもらいたい。